セルの編集
1 データ消去
1 データ消去の内容
データ消去は、セルに入力された文字、値、数式などのほか、設定された書式、コメント、入力規則をクリアする機能です。消去には次の方法があります。
なお、消去は「削除」と異なり、データがクリアされるだけでセルそのものは残ります。
a. ショートカットメニューによる「数式と値」のクリア。
b. メニューの「編集(E)」「クリア(A)」により「消去内容を選択」してクリア。
c. 条件付書式や入力規則など、「書式の一部」のクリア。
d. 「ドラッグ」によるクリア。
2 ショートカットメニューによる「数式と値」のクリア
ショートカットメニューで消去できるデータは、「数式と値」のみです。操作手順は次のとおりです。
1. 消去範囲を選択します。
2. 選択範囲内で右クリックしてショートカットメニューを表示します。
3. 「数式と値のクリア(N)」をクリックするとデータが消去されます。
3 「編集(E)」、「クリア(A)」メニューにより「消去内容を選択」してクリア
(1) クリアメニューの内容
「編集(E)」、「クリア(A)」メニューでは、データ内容の一部分を指定して消去することができます。
メニュー項目と消去できる内容( ○印 )は下表のとおりです。
メニュー項目 |
書式 |
文字・計算式 |
コメント |
条件付書式 |
入力規則 |
すべて(A) |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
書式(F) |
○ |
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|
○ |
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数式と値(C) |
|
○ |
|
|
|
コメント(M) |
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○ |
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書式でクリアできる内容は、表示形式(注1)、配置(注2)、フォント(注3)、罫線、パターン、保護(注4)です。
(注1) 表示形式は、「標準」になります。
(注2) 配置は、既定の配置(文字列は左揃え、数値は右揃え)になります。
(注3) フォントは、標準フォント(Excelの既定のフォント)になります。文字はクリアされません。
(注4) 保護は、メニューの「ツール(T)」「保護(P)」「シート保護の解除(P)」を実行しなければ解除できません。
セルの表示・非表示、行高と列幅はこの処理では変更できません。 |
(2) データ消去の操作手順
1. 消去範囲を選択します。
2. メニューの「編集(E)」、「クリア(A)」を選択します。
3. サブメニューから消去内容のメニュー項目をクリックするとデータが消去(クリア)されます。
4 書式の一部のクリア
罫線、セルの色など、書式の一部分だけをクリアしたいときは、まず消去範囲を選択して、次の処理を実行します。
1. 条件付書式
メニューの「書式(O)」「条件付書式(D)」を選択し、「条件付書式の設定」ダイアログボックスで「削除(D)」ボタンをクリックします。
2. 入力規則
メニューの「データ(D)」「入力規則(L)」を選択し、「データの入力規則」ダイアログボックスで「すべてクリア(C)」ボタンをクリックします。
3. 罫 線
a. 選択範囲内で右クリックして、ショートカットメニューの「セルの書式設定(F)」を選択します。
b. 「セルの書式設定」ダイアログボックスの「罫線」タブをクリックします。
c. 「プリセット」の「なし」ボタンをクリックします。
4. セルの色と網掛
a. 選択範囲内で右クリックして、ショートカットメニューの「セルの書式設定(F)」を選択します。
b. 「セルの書式設定」ダイアログボックスの「パターン」タブをクリックします。
c. 「色(C)」の色パターンで「色なし」をクリックします。
5 ドラッグによるクリア
消去範囲を選択してから範囲の右下隅にマウスポインタ合わせ、フィルハンドル(
+ のマーク)を消去範囲の内側(左または上方向)にドラッグすると、網掛けされた部分の値のみクリアすることができます。
なお、「Ctrl」キーを押しながらドラッグすると、書式を含めたセルの属性のすべてのクリアとなります。


2 挿 入
1 挿入の内容
挿入には、次の方法があります。
a. 空白セルの挿入
b. 空白行・列の挿入
c. コピーしたデータのセル、列、行への挿入
d. ワークシートの挿入
2 空白セルの挿入

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上図は、文字「C」と「D」が入力されている位置に
2
つの空白セルを挿入して、挿入セル右側のデータを「右方向にシフト」したものです。 |
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(1) セル挿入の操作手順
1. 挿入位置で挿入範囲を選択します。
2. 選択範囲内で右クリックしてショートカットメニューを呼び出し、「挿入(I)」をクリックします。
3. 「セルの挿入」ダイアログボックスで挿入位置から右または下にあるデータの移動(シフト)方向を指定します。(下表参照)
4. 「OK」ボタンをクリックします。
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(2) セル挿入時のデータ移動(シフト)方向と書式の複写
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右方向にシフト(I) |
選択範囲に空白セルを挿入して、挿入セルの右側のデータを右方向に移動します。挿入された空白セルには、左側のセルの書式が複写されます。 |
下方向にシフト(D) |
選択範囲に空白セルを挿入して、挿入セルの下側のデータを下方向に移動します。挿入された空白セルには、上側のセルの書式が複写されます。 |
行全体(R) |
選択範囲のセルを含む行に空白行を挿入します。(行挿入と同じ結果となります。) 挿入された空白セルには、上側のセルの書式・行高が複写されます。 |
列全体(C) |
選択範囲のセルを含む列に空白列を挿入します。(列挿入と同じ結果となります。) 挿入された空白セルには、左側のセルの書式・列幅が複写されます。 |
3 空白行・列の挿入

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上図は、C列とD列の位置に 2
列分の空白列を挿入したものです。 |
(1) 行・列挿入の操作手順
1. 挿入範囲の行番号または列番号を選択します。
2. 選択範囲内で右クリックしてショートカットメニューを呼び出し、「挿入(I)」をクリックします。
(2) 行・列挿入時の書式の複写
a. 行挿入・・・選択範囲行に空白行を挿入します。挿入された空白行には、上側の行の書式・行高が複写されます。
b. 列挿入・・・選択範囲列に空白列を挿入します。挿入された空白列には、左側の列の書式・列幅が複写されます。
4 コピーしたデータのセル・行・列への挿入
コピーしたセル範囲や行・列を他のセルや行・列の間に挿入することもできます。
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上図は、文字「C,D」をコピーして、右の文字の「い,う」の間に挿入した結果です。
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操作方法
1. コピー範囲を選択して、選択範囲内で右クリックし、ショートカットメニューで「コピー(C)」をクリックします。
2. 挿入先セル(行番号または列番号)を右クリックし、ショートカットメニューで「コピーしたセルの挿入(E)」をクリックします。セル範囲をコピーしたときは左図のダイアログボックスが表示されます。
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● 「右方向にシフト(R)」を選択すると、挿入範囲から右のセルが右方向に移動(シフト)します。
● 「下方向にシフト(D)」を選択すると、挿入範囲から下のセルが下方向に移動(シフト)します。
なお、列または行範囲をコピーして挿入するときは、ダイアログボックスは表示されません。
3. 「OK」ボタンをクリックします。
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5 ワークシートの挿入
ワークシートの挿入は、挿入位置のワークシートの「シート見出し」をクリックしてから、メニューの「挿入(I)」、「ワークシート(W)」をクリックします。
同じ処理をショートカットメニューで行うときは、
1. 挿入位置のワークシートの「シート見出し」を右クリックしてメニューの「挿入(I)」を選択します。
2. 「挿入」ダイアログボックスの「標準」タブで「ワークシート」アイコンが選択状態になっているのを確認して、「OK」ボタンをクリックします。
なお、挿入したワークシートの名前を変更するときは、
1. ワークシートのシート見出しを右クリックして、メニューの「名前の変更(R)」をクリックします。
2. シート名が反転表示になったら、新しい名前を入力して「Enter」キーをクリックします。


3 削 除
セルの削除は、消去とは異なり入力済みデータも含めてセルそのものが削除されます。
1 セルの削除

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上図は、文字「B」と「C」が入力されているセルを削除して、削除セル右側のデータを「左方向にシフト」したものです。 |
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(1) セル削除の操作手順
1. 削除範囲を選択します。
2. 選択範囲内で右クリックしてショートカットメニューを呼び出し、「削除(D)」をクリックします。
3. 「削除」ダイアログボックスで削除位置から右または下にあるデータの移動(シフト)方向を指定します。(下表参照)
4. 「OK」ボタンをクリックします。
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(2)
セル削除時のデータ移動(シフト)方向
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左方向にシフト(L) |
選択セルを削除して、削除セルの右側のデータを左方向に移動します。 |
上方向にシフト(U) |
選択セルを削除して、削除セルの下側のデータを上方向に移動します。 |
行全体(R) |
選択範囲のセルを含む行を削除します。(行削除と同じ結果となります。) |
列全体(C) |
選択範囲のセルを含む列を削除します。(列削除と同じ結果となります。) |
2 行・列の削除

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上図は、B列とC列を削除したものです。 |
行・列削除の操作手順
1. 削除範囲の行番号または列番号を選択します。
2. 選択範囲内で右クリックしてショートカットメニューを呼び出し、「削除(D)」をクリックします。
3 ワークシートの削除
1. 削除するワークシートの「シート見出し」を右クリックしてショートカットメニューの「削除(D)」を選択します。
2. 削除してもいいかどうかの確認メッセージが表示されたら「OK」ボタンをクリックします。


4 移 動
1 移動の方法
データの移動には次の方法があります。
a. 切り取り・貼り付け(カット & ペースト)
移動範囲のデータを切り取って移動先に貼り付けます。
(セル範囲、行、列単位の移動に利用)
b. ドラッグ & ドロップ
移動範囲を選択後、ドラッグ & ドロップによりマウスボタンを離した位置にデータを移動します。
なお、「Ctrl」キーを押しながらドラッグ &
ドロップを行うと複写になります。
(セル範囲、行、列、シート単位の移動に利用)
c. シート見出しのショートカットメニューによる移動
シート見出しを右クリックしてショートカットメニューの「移動またはコピー(M)」で移動します。
(シート単位の移動に利用)
2 切り取り・貼り付け(カット & ペースト)による移動
移動範囲のデータを切り取って移動先に貼り付ける方法です。
この処理は、同一シート内、同一ブック内の異なるシート間、異なるブックのシート間の移動のいずれでも同じ方法で行うことができます。
移動先のセルにデータが入力されているときは、移動データにより上書きされます。
下図は、「データ1」「データ2」が入力されているセルを、「データ5」「データ6」のセル位置に移動する処理の、元の状態(矢印の左側)と移動した結果(矢印の右側)です。
「データ5」「データ6」は「データ1」「データ2」で上書きされています。上書きされないようにするには、予め空白セルを挿入してそこに貼り付けるか、「Shift」キーとを押しながら、ドラッグ
&
ドロップで移動する方法を選択する必要があります。
切り取り・貼り付けの操作方法
1. 移動するセル範囲(行番号または列番号)を選択します。
2. 選択範囲内で右クリックし、ショートカットメニューの「切り取り(T)」をクリックします。
3. 移動先の左上隅となるセル(行番号または列番号)で右クリックします。
4. ショートカットメニューの「貼り付け(P)」をクリックします。
3 セル・行・列間のドラッグ & ドロップによる移動
移動範囲をドラッグして、マウスボタンを離した位置に移動する方法です。
ドラッグに際して、「Shift」キーを同時に押しながらドラッグするか否かにより、下図のように「移動先に挿入」と「移動先セルを上書き」とに結果が分かれます。
(1) 同一シート内でのドラッグ & ドロップ
次の処理は、上書きによる移動(上図のBの方法)です。
移動先のセルにデータが入力されているときは、移動したデータにより上書きされます。
1. 移動範囲を選択して、セルの枠線にマウスポインタを合わせると、マウスポインタが上図のように二重線の矢印の形に変化します。
2. この状態で選択範囲の枠をクリックします。
3. クリックしたままマウスを移動させると、移動範囲の灰色の四角い枠線が移動しますので、移動先セルでマウスボタンを離します。
4. 移動先セルにデータが入力されているときは、「コピーまたは移動先のセルの内容を置き換えますか?」のメッセージボックスが表示されますので、上書きする場合は「OK」ボタンをクリックします。
挿入による移動(上図のAの方法)は、下記により行います。
セル範囲を選択したときは、移動範囲が移動先に挿入され、元のセルは下に移動します。
1. 上書きによる移動の 1. 2. を実行します。
2. 「Shift」キーを同時に押しながらクリックしたままマウスを移動させると、移動範囲の灰色の「H」の形の線(横の線が移動元セルの最上部)が移動しますので、移動先セルでマウスボタンを離します。
3. 移動元データが移動先セルに挿入されます。 移動でセル範囲を選択したときは、移動範囲が移動先に挿入され、元のセルが下に移動します。
列単位の移動を行ったときは、移動範囲が移動先に挿入され、元の列が右に移動します。
行単位の移動を行ったときは、移動範囲が移動先に挿入され、元の行が下に移動します。
(2) シート・ブック間でのドラッグ &
ドロップ
同一ブック内または異なるブックとのシート間のドラッグ &
ドロップには、次の方法があります。
この処理の場合でも、「Shift」キーを同時に押しながらドラッグすると「移動先に挿入」、「Shift」キーを押さない場合は「移動先セルを上書き」になります。
a. シートを並べて表示してドラッグ & ドロップ
移動元シートと移動先シートを並べて表示しておいて、ドラッグして移動する方法です。
1. 「シートを並べて表示」の処理により移動元シートと移動先シートを並べて表示します。
2. 移動範囲を移動先シートへドラッグ &ドロップします。
b. 「Alt」キーを併用してドラッグ & ドロップ
移動元シートから直接移動先シートへドラッグして移動する方法です。
1. 移動させたいセル範囲を選択します。
2. マウスで選択した移動範囲の縁をクリックします。
3. 「Alt」キーを押しながらマウスで移動範囲を移動させたいシート見出しの部分にまでドラッグさせていくと、通常は画面がスクロールしますが、スクロールせずにシートがドラッグしたシートに切り替わります。
4. 移動先シートのセルでマウスボタンを離します。
4 シート単位の移動
同一ブック内または異なるブックへのシート単位の移動には、ドラッグ &
ドロップによる方法と、シート見出しを右クリックしてショートカットメニューの「移動またはコピー(M)」による方法があります。
(1) ドラッグ & ドロップによるシートの移動
1. 異なるブックへシートを移動する場合は、「シートを並べて表示」の処理により移動元シートと移動先シートを並べて表示しておきます。
2. 移動するシートのシート見出しをクリックして1・2秒するとマウスポインタの形が下図のように変化しますので、シート見出し部分を移動先へドラッグします。
(変化したマウスポインタの形)
(2) ショートカットメニューによる移動
 |
左図は、シート見出しを右クリックしたときに表示される「シートの移動またはコピー」ダイアログボックスです。
「移動先ブック名(T)」・・・ボックスには現在アクティブなブック名が表示されています。ボックス右端の▼ボタンをクリックすると開かれているブック名一覧が表示されます。
「挿入先(B)」・・・移動先ブック名(T)」で選択されたブックのシート名一覧が表示されます。
選択したシート名の前が挿入(移動)位置となります。
「コピーを作成する(C)」・・・シートをコピーするときは、左端のチェックボックスをオンにします。 |
1. ブック間のシート移動を行うときは予め移動先のブックを展開しておきます。
2. 移動したいシートのシート見出しを右クリックすると、上図のダイアログボックスが表示されます。
3. 「移動先ブック名(T)」のボックスで移動先ブック名を選択します。
4. 「挿入先(B)」ボックスで、移動するシートの位置を選択します。シート名をクリックすると選択されたシートの前にシートが挿入(移動)されます。
5. 「コピーを作成する(C)」のチェックボックスをオンにすると移動ではなく、コピーになります。
6. 設定完了後「OK」ボタンをクリックします。


5 セ ル の 結 合
1 セル結合の方法
セル結合は、複数の行または列のセルを結合して 1
つのセルにする処理です。
左上図は、セルの結合結果です。複数のセルを結合すると、左上端セルのデータだけが有効となり、他のセルのデータは失われます。
(1) メニューによるセル結合
1. 結合するセル範囲を選択します。
2. メニューの「書式(O)」「セル(E)」を選択します。
3. 「セルの書式設定」ダイアログボックスの「配置」タブをクリックします。
4. 「文字の制御」の項目の「セルを結合する(M)」(右上図)のチェックボックスをオンにして「OK」ボタンをクリックします。
セル結合を解除するには、上記処理の 4
で、「セルを結合する(M)」(右上図)のチェックボックスをオフにして「OK」ボタンをクリックします。
(2) ツールバーによるセル結合
左下図は、セル結合に関するツールバーの一部です。そのうち、「セルを結合して中央揃え」は
Excel
画面上に表示されていることが多いのですが、「セルの結合」「セル結合の解除」はユーザーが任意に表示できるツールバーであるため、表示されていないことのほうが多いでしょう。
ツールバーの表示の仕方は「非表示・表示」の項で解説します。
2 結合セルでの操作
(1) 結合セル内での文字列の改行
結合されたセル内で複数行の文字を入力するときは、改行位置で「Alt」キーを押しながら「Enter」キーを押します。
(2) 結合セルの移動・複写・削除等
結合されたセルを移動または複写しようとする場合、同じ領域の空白セルがないと操作が出来ないことがあります。
また、結合セル範囲へのセルの挿入もできません。


6 行高・列幅変更
1 行高の変更
(1) 任意の行高に変更する
行の高さを任意の高さにするには、ドラッグによる方法とメニューで行高を指定する方法があります。
下図は、左が行高変更前、右が行高変更後です。
a. ドラッグによる変更
1. 変更する範囲の行番号を選択します。
2. 選択した範囲の行の下側の行番号の境界線にマウスポインタを合わせると、ポインタが「+
(プラス)」の文字の上下に矢印がついた形になります。
3. この状態でクリックしたまま下にドラッグすると行が拡がり、上にドラッグすると行高が狭くなります。
なお、複数行を選択したときは、選択範囲内のすべての行がドラッグした幅に応じて変更されます。
b. メニューによる変更
1. 変更する範囲の行番号を選択します。
2. 選択範囲内で右クリックしてショートカットメニューの「行の高さ(R)」をクリックします。
3. 「行の高さ」ダイアログボックスのボックスに変更する行高を入力して「OK」ボタンをクリックします。
なお、指定できる行高はポイント数で 0 〜 409.5
までの間です。
(2) 行の高さを自動調整する
行の高さを、その行で最も大きな文字の高さに自動調整する方法には、ダブルクリックによる方法とメニューによる方法があります。
a. ダブルクリックによる方法
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左図は、どの行も同じ高さに設定してあります。
行を選択後、行番号の境界をダブルクリックすると右図のように文字の高さに合わせて行高が調整されます。 |
1. 変更する範囲の行番号を選択します。
2. 選択した範囲の行の下側の行番号の境界線にマウスポインタを合わせると、ポインタが「+
(プラス)」の文字の上下に矢印がついた形になります。
3. この状態で行の境界線をダブルクリックすると、選択範囲の行が最大文字の高さに自動調整されます。
b. メニューによる方法
1. 変更する範囲の行番号を選択します。
2. メニューの「書式(O)」「行(R)」を選択し、「自動調整(A)」をクリックすると、選択範囲の行が最大文字の高さに自動調整されます。
2 列幅の変更
(1) 任意の列幅に変更する
列の幅を任意の幅にするには、ドラッグによる方法とメニューで列幅を指定する方法があります。
下図は、左が列幅変更前、右が列幅変更後です。
a. ドラッグによる変更
1. 変更する範囲の列番号を選択します。
2. 選択した範囲の列の右側の列番号の境界線にマウスポインタを合わせると、ポインタが「+
(プラス)」の文字の左右に矢印がついた形になります。
3. この状態でクリックしたまま右にドラッグすると列幅が拡がり、左にドラッグすると列幅が狭くなります。
なお、複数列を選択したときは、選択範囲内のすべての列がドラッグした幅に応じて変更されます。
b. メニューによる変更
1. 変更する範囲の列番号を選択します。
2. 選択範囲内で右クリックしてショートカットメニューの「列の幅(C)」をクリックします。
3. 「列幅」ダイアログボックスのボックスに変更する列幅を入力して「OK」ボタンをクリックします。
なお、指定できる列幅は標準フォントでセルに表示できる文字数で、0
〜 255 までの間です。
(2) 列幅を自動調整する
列幅を、その列の最大の文字幅に自動調整する方法には、ダブルクリックによる方法とメニューによる方法があります。
a. ダブルクリックによる方法
1. 変更する範囲の列番号を選択します。
2. 選択した範囲の列の右側の列番号の境界線にマウスポインタを合わせると、ポインタが「+
(プラス)」の文字の左右に矢印がついた形になります。
3. この状態で列の境界線をダブルクリックすると、選択範囲の列が最大の文字幅に自動調整されます。
b. メニューによる方法
1. 変更する範囲の列番号を選択します。
2. メニューの「書式(O)」「列(C)」を選択し、「選択範囲にあわせる(A)」をクリックすると、選択範囲の列が最大の文字幅に自動調整されます。


7 ふりがなの設定
1 ふりがなの入力
日本語版の Excel で漢字を入力すると、入力したときに使用した読み方が、その文字の「ふりがな」として自動的に追加されます。
他のアプリケーションで作成したファイルを読み込んでも、ふりがなは自動生成されません。
2 ふりがなの編集
(1) 書式の設定
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ふりがなの書式を行うには、
1. 書式設定範囲を選択します。
2. メニューの「書式(O)」「ふりがな(T)」「設定(T)」を選択して、「ふりがなの設定」ダイアログボックスで書式を指定します。
3. 「ふりがな」タブでは、ふりがなの文字の種類、配置を設定します。
「フォント」タブでは、ふりがなのフォント名、スタイル、サイズ、色、下線、文字飾りを設定し、設定終了後「OK」ボタンをクリックします。 |
2 文字の修正
ふりがなは、前述したとおり、漢字を入力したときの読みのままになります。したがって、通常のふりがなと入力時のふりがなとは異なる場合があります。ふりがなの文字の修正は次の手順により行います。
1. 修正するセルをクリックします。
2. メニューの「書式(O)」「ふりがな(T)」「編集(E)」を選択すると、下図のようにふりがなが表示されます。
3. 修正するふりがなをクリックして文字を修正します。
4. 修正が終わったら、他のセルをクリックします。
3 他のアプリケーションで作成したファイルを読み込んだ場合のふりがなの設定
Webページなどからコピーした文字にはふりがなは自動的に設定されません。ただし、後からふりがなを設定することはできます。
これらの文字が入力されているセルを選択して、メニューの「書式(O)」「ふりがな(T)」「編集(E)」を選択すると、下図のようにふりがなが表示されます。
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左図上の黒い文字は、数式バーに表示されている文字です。□の枠内がふりがなです。 |
この状態では、漢字とかなが混じっていてもすべてにふりがなが振られており、漢字とふりがなとの対応関係がありません。漢字だけにふりがなを付けるには、
1. ふりがなを設定するセルを選択します。
2. 数式バーでふりがなを付ける漢字部分だけ(1
つの単語のみ)をドラッグして、メニューの「書式(O)」「ふりがな(T)」「編集(E)」を選択すると、漢字部分のふりがなが表示されます。
3. 上記 2
の処理をふりがなを付けるすべての漢字個々に実行します。
4. すべてのふりがなの設定が完了したら確認ボタン(レ)をクリックします。
5. ふりがなの設定状況を確認したいときは、設定したセルをクリックして、メニューの「書式(O)」「ふりがな(T)」「編集(E)」を選択します。漢字以外にはふりがなが付けられていません。
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左図上の数式バーで「表示」の文字をドラッグしてからメニューの「書式(O)」「ふりがな(T)」「編集(E)」を選択します。 |
3 ふりがなの表示・非表示
ふりがなをセルに表示または非表示にするには、
1. 表示するセル範囲を選択します。
2. メニューの「書式(O)」「ふりがな(T)」「表示/非表示(S)」を選択します。

